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周産期医療について

「ハイリスク妊娠」に対応

 山梨大学医学部附属病院の周産期医療の特徴は、糖尿病や心疾患などの妊娠前からの合併症をお持ちの方や、前置・低置胎盤や胎児先天異常などの異常妊娠の方に代表される、いわゆる「ハイリスク妊娠」に対応していることです。

 2018年の統計では、総分娩数660例に対して実に 、約60%の方が「ハイリスク妊娠」でありました。
その「ハイリスク妊娠」の方が母児ともに無事にお産を終えて退院していくために、「安全なお産」を主な目標として日々診療に臨んでおります。

胎児先天性心疾患の出生前診断

 その中でも当院で特に力を入れている診療の内容としては、「胎児先天性心疾患の出生前診断」が挙げられます。山梨県内で出生した、新生児の先天性心疾患の方は基本的に当院で治療されることがほとんどでありますので、胎児期に先天性心疾患と診断された方は当院にご紹介いただくことになっております。

 平均すると年間10~15例の胎児先天性心疾患の出生前診断および分娩管理を施行しています。実際には小児科心臓担当先生と一緒に胎児の心エコーを見て頂いて、先天性心疾患の診断や出生後の治療内容などについてお話をしていただいております。

 現状では、胎児期に先天性心疾患を子宮内で治療することは不可能ですが、出生直後に専門医により治療することにより胎児の予後を改善すること、および妊婦さんと家族の方に出生前から小児科の先生のお話を聞いていただくことにより心の準備が出来ることが出生前診断の利点と考えています。

「早産」の予防

 また、児が早い週数で分娩に至る「早産」の予防にも力を入れております。早産の最大の原因は子宮内に細菌が繁殖する「絨毛羊膜炎」とされておりますが、その絨毛羊膜炎の予防のために妊娠初期の腟内の異常な細菌の繁殖を示す「細菌性腟症」の検査および治療を施行しております。細菌性腟症の治療を導入後、当院では早産率の低下がみられています。

助産外来・院内助産

 一方、特に妊娠経過や既往歴に問題のないいわゆる「ローリスク妊娠」では主に助産師が妊婦健診管理を担当する「助産外来」および分娩管理を担当する院内助産「よつばルーム」を開設しており、より自然に近い状態での分娩を目指し、「安全」だけでなく妊婦さんの「快適さ」も追求しています。

分娩予約について

 このように当院では、ハイリスク妊娠や院内助産に対応し、他院からの紹介の方も多く(約60%)、一方でベッド数も限りがあることから分娩予約数を制限させていただいています。なんらかの理由で当院での分娩が必要な妊婦の方は制限なく対応させていただいていますが、特に理由のない方であり、分娩予定日が満床の場合はお断りさせていただく場合があります。まずは当院の産婦人科外来にお電話でご相談ください。

帰省分娩について

 上記のように、分娩予約が満床でない場合は帰省分娩も対応させていただいています。しかしながら、現在の新型コロナウイルスの感染の状況および国の緊急事態宣言を鑑み、可能な限り居住地からの移動は避けることが望ましいとも考えています。

そこで、すでに当院での帰省分娩を予約されている方は、

  1. 今一度、居住地での分娩が可能かどうかご検討いただきたいと考えます。
  2. それでも帰省分娩をご希望される場合は、最も感染のリスクを低下させる方法として居住地で32~33週で最終健診をうけた後に、すぐに帰省していただき、ほぼご実家で2週間過ごしていただいて、34~35週で当院を受診することをご提案させていただきます。(こちらからご連絡させていただくかもしれません。)

 また、新規に当院での帰省分娩をご希望される方は、分娩予約にご来院せず、まずは当院にお電話いただきたいと考えます。お電話で「分娩仮予約」をさせていただき、実際に受診していただくのは上記②のようなタイミングで受診していただくことをお願いしています。しかしながら、その時点でいまだ新型コロナウイルス感染の状況が芳しくない場合は帰省分娩をお断りさせていただく可能性もありますので、ご了承願います。

立ち会い分娩について

 現在の新型コロナウイルスの感染の状況および国の緊急事態宣言を鑑み、立ち会い分娩は中止させていただいています。ご了承願います。

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