山梨大学大学院医学工学総合研究部産婦人科学講座教授 平田 修司
医師にとって、女性の診療を行う上で産婦人科の知識が重要であるのは言うまでもなく、女性の生理的、形態的、精神的特徴、あるいは特有の病態を把握し、他領域の疾病に罹患した女性に対しても適切に対応するための正しい知識と技能ならびに態度を習得することを目的としています。
産科1ヶ月の必修研修に加え、選択必修として2ヶ月間の婦人科研修を選択することができます。
産婦人科を重点的に12ヶ月、小児科を2ヶ月必修研修します。1年目は、最初の3ヶ月を産婦人科の研修から開始します。
山梨大学附属病院産婦人科は、山梨県内唯一の大学附属病院として、地域のメディカルセンターとしての機能を担っています。また、年間の分娩数ならびに手術件数は国立大学附属病院のなかでもトップレベルにあり、山梨大学附属病院内の研修のみで十分な研修効果を上げることが可能です。
豊富な症例により、将来産婦人科をめざす医師にとっては、専門的知識と手技を獲得するのに有意義であることは勿論、産婦人科医にはならないであろう医師にとっても、加齢や性周期に伴う女性特有の生理的変化と疾病についての知識を習得し、妊産褥婦における検査や投薬を含めた治療の特殊性を理解していることは必要不可欠で、本プログラムを通してこれらが習得可能です。