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婦人科腫瘍について

 婦人科悪性腫瘍について 婦人科悪性腫瘍は、子宮頸がん・子宮体癌・卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍を扱います。当科悪性腫瘍治療は県内唯一の大学病院として以下の特徴を持っております。

  1. 子宮頸がん・子宮体癌・卵巣癌治療ガイドラインに基づいた標準治療を基本に治療します。
  2. 腎機能障害や肝機能障害、糖尿病など内科合併症をもった患者さんに対して内科を含めた他科との連携において治療します。
  3. 子宮頸がん放射線治療をはじめとする放射線科と連携した放射線治療を行っています。
  4. 進行癌や再発癌に対して集学的治療を行い、予後を改善する努力を行っています。
  5. 院内緩和ケアチームと連携し患者さんへの緩和医療の提供を行っています。
  6. 手術療法、化学療法に対する確かな技術と知識を持って治療を行っています。
  7. 病理組織診断・細胞診診断において院内病理組織・細胞診断部と強い連携を持ってここの症例に対応しています。

 比較的早期の子宮頚癌、子宮体癌、卵巣がんなどの婦人科悪性腫瘍は根治的手術療法だけで完治される方も多くおられますが、不幸にしてかなりの進行がんで初診されたり、他病院より紹介される患者さんも少なくありません。進行婦人科悪性腫瘍に対しても集学的治療を行い、予後を改善する努力を行っています。治療にあたっては充分患者さんや家族の方にご説明し、納得して治療に専念していただけるように勤めています。

 病理組織診断、細胞診診断、画像診断、骨盤内拡大手術、放射線治療など婦人科悪性腫瘍の治療レベルを上げるには関連各科との連携が極めて重要です。大学病院の特性を生かして綿密な他科との連携をとり治療レベルの向上をはかっています。

 妊娠合併悪性腫瘍や若年者悪性腫瘍などの患者さんの診断、治療、管理にも力を入れています。例えば若年性体癌に対する子宮温存療法(黄体ホルモン療法)や妊よう能温存(保存手術)を初期卵巣がんや初期子宮頚癌に患者さんの同意のもとに行っています。

 さらにがん治療のみならず、前癌病変の検出、管理も重要な診療と考えて外来体制をしいております。

臨床試験

 当科は婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構(JGOG)のメンバーとして多施設共同で行っている臨床試験に参加しています。臨床試験は山梨大学医学部付属病院治験審査委員会の承認を得ております。患者さんが臨床試験へ参加する条件が満たされる場合には、患者さんとご家族のご同意の上、臨床試験への参加もお願いする場合があります。

診療実績 (新規症例のみ)

  2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
子宮頸部
上皮内がん
13例 13例 14例 7例 36例 34例 49例
子宮頸部癌
(浸潤癌)
20例 13例 13例 13例 9例 15例 11例
子宮体癌 18例 22例 26例 18例 24例 27例 13例
卵巣卵管
腹腹癌
21例 24例 26例 18例 19例 24例 20例
  2015年 2016年 2017年
子宮頸部
上皮内がん
42例 30例 34例
子宮頸部癌
(浸潤癌)
19例 20例 28例
子宮体癌 18例 36例 35例
卵巣卵管
腹腹癌
27例 36例 29例

 上記代表的疾患以外にも腟癌、絨毛性疾患などの特殊症例も診断、治療しています。

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