女性の健康には女性ホルモンが大きく関わっています。女性ホルモンは思春期、成熟期、更年期、老年期と大きく変動し、それぞれの年代によって起こりやすい症状、疾患は異なります。
女性ホルモンに関連したものとして、思春期では月経不順、月経痛など、成熟期ではこれらに加えて月経前症候群、子宮内膜症、子宮筋腫、不妊症など、更年期では更年期障害、月経異常など、閉経期以降では骨粗鬆症、尿失禁、骨盤臓器脱、萎縮性腟炎などがあります。
婦人科疾患にはほかに性器の感染症 (カンジダ、クラミジア、トリコモナスなど)、子宮がん (子宮頸がん、体がん) あるいはその前癌病変、卵巣の良性、悪性腫瘍などがあります。若いから大丈夫とか、年をとっているからもう婦人科の病気にはならないなどというのは間違いです。
それぞれの疾患の管理法や治療法も年代によって異なることがあります。個々の状況に応じた薬物治療 (ホルモン治療、漢方薬など) や手術療法 (腹式手術、腟式手術、腹腔鏡手術、内視鏡手術) を選択する必要があります。私たち産婦人科医は女性の健康を生涯にわたってサポートしています。気になる症状のある方は思いきって近くの産婦人科を受診し相談されることをおすすめいたします。
当科では月曜から金曜に上記疾患を含む婦人科診療を行っております。また水曜午後に更年期・骨粗鬆症外来を設けています。当科は予約制 (2回目以降) をとっておりますが、まず初回はお近くの医師の紹介状を持参されることをおすすめいたします。
