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院内助産・助産外来

 山梨大学医学部附属病院の周産期医療の特徴は、糖尿病や心疾患などの妊娠前から合併症をお持ちの方や、前置・低置胎盤や胎児先天異常などの異常妊娠の方に代表される、いわゆる「ハイリスク妊娠」に対応していることです。
   2018年の統計では総分娩数687例に対して実に60%の方が「ハイリスク妊娠」でした。その「ハイリスク妊娠」の方が母子ともに無事にお産を終えて退院していくために、「安全なお産」を目標として日々診療に励んでおります。

院内助産とは?-よつ葉ルームとは-

 「ローリスク妊娠」いわゆる妊娠前も大きな病気なく、妊娠経過が順調に進んでいる方を対象として、助産師が中心となって分娩管理を担当することを言います。院内助産「よつ葉ルーム」では、より自然に近い状態での分娩を目指し、上途した「安全」だけでなく妊婦さんの「自然に快適に」も追及しています。陣痛中に過ごすベットと実際に出産をするベットが同じ部屋の中にあります。
   当院では、ローリスク妊娠の方は出来る限りよつ葉ルームで自然な分娩を目指しますが、分娩とはどんな方でも急速に変化して、帝王切開や鉗子分娩といった異常分娩になりえます。このような場合には直ちに院内にいる産婦人科医がかけつけ対応をしています。

【妊婦さんの声】

「ベッドが広いので、リラックスして過ごすことが出来た。」

「よつばルームでまだ陣痛がそんなに強くない中、ゆっくりリラックスして過ごせて良かったです。」

「助産外来で会った同じ助産師さんが出産も立ち会ってくれて、知っている顔だったので安心しました」

 

 当院では、院内助産「よつ葉ルーム」を2009年11月より全国の国立大学病院にさきがけて開設しました。これまで、よつ葉ルームで分娩された方は322人(2018年12月まで)です。
   よつ葉ルームは、「ママ」「赤ちゃん」「ご家族」 「助産師」の4つのハートで新しい命を支える という意味を込めて名付けました。
   産婦さんの 本来持っている「産む力」と赤ちゃんが持っている 「産まれる力」を最大限に活用し、私たち助産師が手助けすることで、安心・安全・満足な「お産」を支えていきます。

助産外来

 妊娠経過や既往歴に問題のないいわゆる「ローリスク妊娠」では全妊娠期間の一部の妊婦健診を助産師が担当する「助産外来」を2007年12月より開設しています。例年約180名程度の方が助産外来を受診しています。
   助産外来では山梨大学医学部および山梨県が共同して行った「助産外来研修会」を受講して、「助産外来資格」を取得した助産師により超音波断層検査を施行しています。助産外来では、ご家族の方もご一緒に45分ほどの時間をかけてゆっくりとお話ししながら赤ちゃんのお母さんを診させていただきます。そのため、妊婦さんやそのご家族が助産師と共に妊娠生活や分娩・育児についてじっくりと話し合える場です。
   助産師は、正常な妊産褥婦の健康診査やケアを主体的に行うことが本来の役割です。また、医師と協力体制と信頼関係を維持しつつ、正常妊婦の健康診査や保健指導・相談を行っています。
   現在は火・金曜日の13:30~15:45の1人45分の予約制で行っています。

【妊婦さんの声】

「夫や上の子、家族と一緒に、ゆったりとした雰囲気の中で、お腹の赤ちゃんの様子を見て感じることが出来た。」

「体重や食事の事、仕事や旅行の事など些細な事、気になる事を相談出来た。」

 

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