重症の不妊症患者さんに対して「タクロリムス」というお薬の有効性と安全性を調べるための「タクロリムスの多施設共同2用量単群比較試験」という臨床試験を行っています。
タクロリムスは、臓器移植を受けた患者さんや自己免疫疾患などに使用されている「免疫抑制剤」です。約10年前から行われている試験結果より、不妊症に有効な可能性があるお薬として紹介されていますが、まだ日本では不妊症に対しての適応はありません。
不妊の原因の一つとして「着床前の子宮内環境が受精卵を受け入れる体制にないこと」「受精卵に対する拒絶反応が強いこと」により妊娠が成立しないのではないかと考えています。つまり免疫機能が働きすぎてしまい受精卵を拒絶し着床しない可能性があるかもしれない、ということです。
この病態は原因不明の不妊症の一因であると考えられ、既存の治療法では不成功を繰り返しています。
この試験では、タクロリムスという免疫抑制剤を投与することで、免疫機能の働きを抑え、受精卵の受け入れに最適な免疫環境を作り妊娠成立に寄与することが期待できると考え、有効性を検証するために実施しています。
その他にも参加基準がございます。お気軽に下記お問い合わせ先までご連絡ください。
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決められたスケジュールに沿ってご来院いただきます。
詳細は、ご説明時にお知らせいたします。
研究責任医師:山梨大学医学部産婦人科 教授 吉野修
研究分担医師:山梨大学医学部産婦人科 助教 小川達之
当院に通院中の方は外来受診時に医師にご相談ください。
当院に通院中でない方は下記にお問い合わせください。
研究開発代表医師: 山口晃史
研究開発責任医師: 齊藤隆和
連絡先:TEL 03-3416-0181 内線 8109 (月~木10時~16時)
E-mail:事務担当(山下) senshinB63◆ncchd.go.jp
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